亀田興毅の防衛戦 結果 [日記]
世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトルマッチ12回戦が7日、大阪府立体育会館で行われ、同級チャンピオンの亀田興毅(24)が自身の持つタイトルの防衛に成功した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110507-00000029-maip-spo
試合はチャンピオン優勢で進み、8回にはダウンを奪うなど相手を圧倒します。
このまま判定になるのかと思われた11回には、ロープ際に相手を追いつめてラッシュ。相手がぐらつくなど、ダメージの大きさを見て取った審判が11回終了を持って亀田選手のTKO勝利を宣告しました。
相手が続行を表明したこと、倒してKOという訳ではないということで、ネット上では物議を醸しだしているようですが、ダウンを奪っていることや相手を追いつめるなどといった展開を考えるに亀田選手の勝利は動かなかったかなと思います。まあ、ラウンド終了後にTKOというのも、この展開ならありがちですしね。おかしな話ではないと思います。
また、中にはグローブの大きさが違うということを主張している人もいますが、小さいから有利だと思っている人はちょっと違うかなと思います。
まず、人を殴打してKOする場合、必ずしも小さい方が有利であるとは限りません。グローブは保護する道具というだけでなく、凶器という側面があります。そのため、大きめのサイズのもののほうが、相手の脳を揺らすのに効果的であるからです。(当たる面積が大きいため、頭を押し込むような打撃になる。張り手と同じ原理ですね。)
また、ボクシングの場合、問題となるのはオンス。つまり、重さです。確かに小さければハンドスピードが増すというのは皆さんのご想像通りですが、それは「小さくて、かつ、軽い場合」の話ですね。重さが同じであれば、大きさでハンドスピードが変わる事はありません。
ちなみに、形状については両者の話し合いによって決まります。なので、亀田は日本製で挑戦者は母国製のを使ったという可能性もあります。もっと言うと、メキシコ製なんかだとナックル部分が薄くパンチの効き目が大きいなど、その辺も試合における駆け引きなのです。
また、グローブは必ずしも攻撃面だけで使う物ではありません。小さいグローブはブロックするときには面積の関係で、防御できる範囲が小さくなります。逆に大きなグローブではその逆で、目の前に構えれば顔を隠すことができます。
つまり、「グローブの大きさが小さかった=チャンピオン有利」という構図はちょっとおかしな話なわけです。そもそも、今回の場合、もしかしたら有利だったのは挑戦者だったのかもしれませんしね。これは外側からでは判断できません。
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